テノールの美声、響き渡る
2014年2月15日(土)、「ALTI芸術劇場vol.11」を開催しました。全国的に今までに無い積雪で開催できないかと思われましたが、多くのお客さまにご来場いただき満席で開催しました。アルティ芸術劇場において、初の声楽となった vol.11 シューベルト「冬の旅」では、日本の伝統芸術である能楽と「冬の旅」の繋がりを知っていただき、国際的な評価を得るテノール畑儀文氏の歌とマルッティ・ラウティオ氏の表現力豊かなピアノをお楽しみいただいた時間となりました。
※【切替】の表示がある写真は、マウスカーソルを重ねると写真が切替ります。
【切替】御茶室/季節の和菓子(寒紅梅)
【切替】「能」と「冬の旅」についてのプレトークの様子(金剛永謹氏)
本公演前に催された「おもてなしメニュー」は、日本庭園の中に佇む御茶室でのおもてなし(※)と公演の誘い(プレトーク)。公演の誘いでは、金剛永謹氏(能楽金剛流二十六世宗家)を迎え、本公演の「冬の旅」と能楽の共通点などをお話していただきました。
※日本庭園の中に佇むお茶室でのおもてなしは、プレミアムチケット購入の方のみのおもてなしとなっております。
【切替】邯鄲の面/蟬丸の面
【切替】公演前の満員の客席
金剛永謹氏が、能楽での邯鄲(かんたん)の面を使用して表現される人生に悩む求道者と蟬丸(せみまる)の面を使用して表現される物語の男を「冬の旅」終曲「辻音楽師」の主人公と重ね合わせてお話をしていただき、多くのお客さまが興味深く耳を澄ましておられました。
本公演では、畑氏の意向により、二部の「幻の太陽」と「辻音楽師」の繋ぎ部分をシューベルトが考えた原曲で歌うことなど、畑儀文氏の昭和の歌からクラシックまでジャンルを問わず歌われる天性の美声とマルッティ・ラウティオ氏の卓越した技術に裏付けられた力強いピアノのが織りなす“ハーモニー”を余すことなく堪能できるステージでした。

シューベルト「冬の旅」一部より
【切替】「間」に入る様子/公演終了時
演奏終了時には割れんばかりの拍手を頂き、畑 儀文氏、マルッティ・ラウティオ氏それぞれがお互いを賞賛し合う素晴らしい光景がみられました。

公演中の畑 儀文氏の様子

公演中のマルッティ・ラウティオ氏の様子
恒例の交流会では、多くのお客様にご参加をいただき、演奏者の方々と皆様とでワイングラス片手に多いに盛り上がる和気藹々の場となりました。
【切替】交流会と抽選会の様子

交流会より、畑 儀文氏

交流会より、マルッティ・ラウティオ氏
【切替】畑 儀文氏、マルッティ・ラウティオ氏から公演後に一言いただきました